エメラルドのルースを取り寄せて。

今回はオーダーメイドのピアスをご検討のお客様のご依頼で

エメラルドのルース(裸石)を幾つか貸出して頂きました。

ラウンド、ペアシェイプ、エメラルドカット、小振のピアス用なので3〜4.0ミリの小さい石です。

 

エメラルドについて少し調べてみました。

多くの人がこの石の存在を知っているように、世界三大貴石の一つです。

ルビー(硬度9)、サファイア(硬度9)、エメラルド(硬度7.5〜8)をそう呼び、

宝石の王様ダイヤモンド(硬度10)を加え四大貴石と呼ばれることもある様です。

 

ダイヤモンド、ルビー、サファイアなどもインクルージョン(内包物)カーボン、小さなヒビなど見えるルースも存在しますが、エメラルドの場合はそれが顕著なものが多く、あまりにも何もない綺麗なルースは合成石では?と疑うことも必要な石かと思います。

実際に今回貸出して頂いた宝石業者の方のお話で

天然エメラルドと称して合成エメラルドを出荷する工場もあります
合成石のサンプル提出が無いため特性を把握できず鑑別機関で看破できない状況
が続いています
キズ無し・インクルージョン無しの美品が連続供給できる商社には要注意と思い
ます

とのことでした。

 

他の貴石とは異なり、内包物がない物を探す事よりも天然エメラルドの個性と捉えるのが良いようで、

ある資料には、インクルージョンがある事によって光は石に入射した時に屈折する、

それが冷たい印象の緑色に暖かみを与える原因となっている。 と書かれています。

 

次回は描かせて頂いたピアスのデザイン画をご紹介できるかと思います。